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12月10日-02号

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  1. 南城市議会 2010-12-10
    12月10日-02号


    取得元: 南城市議会公式サイト
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    平成22年 12月 定例会(第11回)       平成22年第11回南城市議会(定例会)会議録1.開議     12月10日 10時00分 宣告2.散会     12月10日 12時20分 宣告3.出席議員  1番 大城竜男議員     11番 比嘉直明議員  2番 前里輝明議員     12番 瀬底正真議員  3番 親川孝雄議員     13番 大城憲幸議員  4番 玉城 健議員     14番 島袋賢栄議員  5番 松田兼弘議員     15番 国吉昌実議員  6番 城間松安議員     16番 長嶺勝盛議員  7番 座波 一議員     17番 屋冝宣勇議員  8番 吉田 潤議員     18番 仲村和則議員  9番 伊禮清則議員     19番 大城 悟議員 10番 中村直哉議員     20番 照喜名 智議員4.欠席議員  なし5.本会議に職務のため出席した事務局職員の職、氏名  事務局長 玉城秀雄   主査 吉田哲雄   主査 外間文浩6.地方自治法第121条の規定により、会議事件説明のため出席した者   市長      古謝景春    教育長     高嶺朝勇   副市長     與那嶺紘也   教育部長    呉屋善永   総務企画部長  仲宗根正昭   上下水道部長  安次富政常   総務企画部参事 宮城敏昭    産業建設部長  新垣盛広   市民福祉部長  知念良光    市民福祉部参事 前川 清7.議事日程-----------------------------------     平成22年第11回南城市議会定例会 議事日程[第2号]              平成22年12月10日(金)午前10時開議日程第1       会議録署名議員の指名について日程第2       代表質問(4人)          (1)日本共産党革新共同の会              松田兼弘          (2)ニライの会              瀬底正真          (3)ゆまぢり会              座波 一          (4)誠風会              大城憲幸-----------------------------------8.会議に付した事件  議事日程の事件と同じ9.会議の経過  次のとおり ○議長(照喜名智)  これから本日の会議を開きます。 諸般の報告を行います。 市教育委員会より平成21年度南城市教育事務点検評価報告書が提出されております。 本日の議事日程は、お手元に配布したとおりであります。 これで諸般の報告を終わります。 日程第1.会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第81条の規定によって、17番屋冝宣勇議員及び18番仲村和則議員を指名します。 日程第2.これより代表質問を行います。 なお、本日の質問者はお手元に配付してあります議事日程のとおりであります。順次、発言を許します。 最初の質問者、日本共産党革新共同の会、松田兼弘議員。 ◆日本共産党革新共同の会(松田兼弘議員)  おはようございます。日本共産党革新共同の会を代表して、代表質問をいたします。 通告にしたがって、1番目にTPP、環太平洋経済連携協定への参加反対を国に求めます。このTPPは、物、人、サービスに関する関税や非関税障壁をすべて撤廃する、これまでにない貿易協定であるため、地域経済を破壊し、日本経済を壊し、心と環境を壊すものです。 第1にTPP参加は、日本農業に壊滅的な打撃を与え、国民の食の安全と安定的な食料供給を根底から破壊します。TPPは、例外なしの関税撤廃であり、農水省の試算でも農業、農林、漁業分野の関税を撤廃すれば、日本の食料自給率は13%まで落ち込んでいきます。 沖縄の基幹作物であるさとうきびはTPP参加によって完全になくなり、畜産業も大部分が減少する、自然環境を守る多面的な機能なども衰退すると言われております。 第2にTPPは、地域経済・社会に計り知れない打撃を与えると言われ、金融、保険、医療といったサービスの分野も自由化によって、外国企業の参入や投資により、県内の多くの企業とそこに働く人々の雇用も危ぶまれます。 農業は、地域経済を支え、関連産業を支え、雇用を支え、国土と環境を守るかけがえのない多面的な役割をしております。 TPP参加は、これらすべてを犠牲にすることになります。TPP参加で利益を得るのは、ごく一握りの輸出大企業だけです。日本産業構造を破壊する政治は許されません。厳しい自然環境と向き合い、生産に励んでいる農家の皆さんを応援することが政治の仕事です。 市場任せのTPPをやめ、農業、環境、雇用を守るルールを国に求めます。 我が南城市は、豊かな環境を生かし、農水産物の生産を基幹産業と位置付けております。食の安全、安心を届けることをモットーに農家の皆さん、毎日生産に励んでおります。 南城市の農産物を中心とした農業体験滞在型の観光の推進、農産物の加工等、観光産業を振興する上でも南城市の農業を守り、発展させるためにも、このTPP参加を阻止しなければなりません。 TPP参加を阻止し、食料主権を保証する貿易ルールを作り、日本の農業を守るため、私たち日本共産党革新共同の会は多くの農業団体、消費者団体と力を合わせて頑張ります。 年明けの1月には、JAを中心にした県民大会が準備されております。本議会においてもTPP参加反対の意見書をあげましょう。皆さん、よろしくお願いいたします。 私たち南城市の農業を守るために、このTPPが実施されたときの私たち南城市の状況についての所見を市長に求めます。 次に、地域経済振興と若者を中心とした雇用創出サポートセンター、1年後の成果について伺います。 3番目に、地域を元気にする中小業者支援仕事おこし住宅リフォーム助成事業を提案いたします。 住宅リフォーム助成制度は、住宅をリフォームしたい住民に自治体が一定額の補助金を出し、工事を地元の業者が受注していくため、地域経済の活性化を行い、雇用を生み出します。 さらに、中小建設業者の経営が好転すれば、市としても税収が増えることにもなります。住民からも助成制度のある機会に思い切って家をリフォームしたいと歓迎され、いまの不況下のもと地域経済の活性化へと波及効果が大きいリフォーム助成制度が全国に広がっております。 現在、175の自治体で実施されております。適用対象は、市内の居住者、市民税等滞納がない世帯となっております。 2番目に、工事業者は市内の業者でございます。3番目に補助金の決定が抽選による決定となっております。また、事業予算と各自治体の助成制度があります。全国の自治体を助成制度を研究し、本自治体でも実施されるよう、望みます。 主な工事は、内装や外装、水回り等のリフォームがあります。以上をもちまして、提案といたします。 ◎産業建設部長新垣盛広)  おはようございます。日本共産党革新共同の会、松田議員代表質問にお答えをしたいと思います。 私の方で2点お答えしたいと思います。まず、1点目TPPへの参加反対を国に求めるといたしまして、このTPPに参加したときの本市の農業、地域経済への影響はということでございますが、TPPに参加したときに、関税が撤廃された場合、海外からの安い輸入品が大量に流入いたしまして、農業、地域経済の影響が非常に懸念をされております。 農水省の試算によりますと、国の農産物の生産額は、4兆1,000億円減少し、食料自給率も40%からご指摘の13%、14%程度に落ち込むことが予想されております。 さらに、関連産業への影響も含め、国内総生産は7兆9,000億円程度減少するものと予想をされております。 さらに、約340万人の就業機会も失われるという試算も出ております。 本市の農業地域経済にも多大な影響を与えるものと思っておりますけれども、細かい数値について試算は出しておりませんけれども、影響については、本市だけでなく、全国的な問題でもあります。 県内はもとより各都道府県、あるいは全国の自治体とも連携を図りながら、この問題に対して強力な対処をしていきたいものと考えております。 それから2点目の本市の農業の発展を目指す取り組みをということでございます。地産地消への取り組みの状況、現在、南城市地産地消計画を作成し、南城市地産地消推進連絡会議も立ち上げて、推進方針を決定し、体制を構築しながら実施項目として取り組んでおります。 現在、地場産を利用したアイディア料理のコンテストなど、生産者と消費者の交流活動では、市、JA、教育委員会での体験活動なども実施をされております。 利用の促進においては、いま学校給食に緊急雇用制度によりまして、コーディネーターをJAおきなわに配置をいたしまして、各給食センターと、南城市内給食センターの連携をしまして、南城市産の野菜を活用して、子供たちにいま給食で提供しているところでございます。 販路拡大の部分では、先程、琉球ジャスコとも提携をしまして、地産地消への取り組み、安全安心な野菜の提供、特別野菜栽培の推奨等を考えております。 また、特産品の開発の方面でも、県の推奨品認定も受けた商品もございまして、いま情報、ピーアールとしても、南城市の島プラザサイトの利用推進、全国展開のウェブサイトの特産品クラブ等への応募もいたしまして利用をしているところでございます。 後継者の取り組みは、後継者の育成、担い手の確保を図るための経営安定化対策としての農業経営規模資金の活用や、新規就農者認定農業者育成のための経営向上対策事業など、それから新規就農定着促進事業、農地の集積事業などを実施しております。 また、南城市においては若い農業青年クラブの活動が活発で、先程、ニライカナイ塾を開講いたしまして、意欲ある活動も展開しており、市長も自ら第1回目のニライカナイ塾の講師として講演を実施しております。このように市としても支援を実施しておるところでございます。 それから3点目の地域を元気にする中小企業者支援仕事おこし住宅リフォーム助成事業についてでございます。 松田議員から全国的な状況の展開のお話がございまして、長引く不況の中で、中小企業にとっても非常に厳しい状況にあると思います。 ご提案の住宅リフォーム制度につきましては、実施制度にあたりましては、国の施策によりますエコ住宅ポイント制度など、いろんなことも含め、それから福祉政策等も加味しながら、先進地の事例を参考にし、新たなる予算措置等も含めて、検討をさせていただきたいと思います。大変ありがとうございます。 ◎市民福祉部長知念良光)  おはようございます。日本共産党革新共同の会、松田兼弘議員のTPP、環太平洋戦略的経済連携協定への参加による保険、医療といったサービス分野に与える影響について、お答えをします。 まず、医療分野については、日本の医療に市場原理主義が持ち込まれ、混合医療、現在、日本の保険制度で行われている平等な保険医療の全面解禁により、外資を含む民間資本の参入が進み、営利を追求しない医療法人に比べて、株式会社は配当のために、より大きな利益を確保する必要から、収入増やコスト圧縮による医療の質の低下、あるいは不採算な患者や部門からの撤廃、公的医療保険範囲の縮小、患者の選別、医師、看護師、患者の国際的な医療によって医師不足、あるいは医師の偏在に拍車をかけ、さらに地域医療を崩壊させることについての日本医師会の見解も示されている状況であります。 また、医療部門の雇用面では看護師、介護福祉士などの海外から医療となれば、ますます雇用環境の悪化、あるいは言語、生活習慣の違いなどで、医療、介護サービスの質の低下が懸念されます。 さらに、身近な問題といたしましては、本市の国民健康保険への影響として、本市の国保加入者は、農業などの第1次産業に従事するものがほとんどであり、TPPの参加により、農業や関連産業などが壊滅的な打撃を受けることとなれば、当然、国民健康保険財政への大きく影響を及ぼし、ただでさえ国民健康保険財政を取り巻く現状を大変厳しいものがある中、国の制度改正など、その対策がなければ、ますます運営できないと考えております。 TPPへの参加は、国連農業関係者の多くが反対を表明するなど、利害関係者の意見が激しく対立をしております。 また保険、医療の面においても国民の健康及び国民健康保険財政に重大な影響を及ぼすもので、拙速な結論を出すべきではないと考えております。以上であります。 ◎総務企画部長(仲宗根正昭)  おはようございます。日本共産党革新共同の会、松田兼弘議員の経済振興について、お答えします。 市では、雇用対策として平成21年12月1日に南城市雇用創出サポートセンター、いわゆる南城市版ハローワークを開設いたしております。 サポートセンターは、高齢者、母子家庭など、就職困難者や低所得者の就労の支援を基本とし、新たな雇用の創出により、失業対策等人手不足解消による経営規模の拡大を目的としております。 広報誌やチラシ等で市民、事業所等へ周知を図り、総務課窓口での受付のほか、平成22年5月からは、市のホームページから求職、求人の受付も行っております。あとでホームページも見られて下さい。 平成21年12月1日から平成22年11月30日までの1年間の成果を見ますと、求職者数161人に対し、求人企業数が32社、求人数が119人で、雇用実績としては15名となっております。有効求人倍率が0.73%という形になると思います。以上でございます。 ◆日本共産党革新共同の会(松田兼弘議員)  住宅リフォームについて、ぜひいまの不況下の中で、一人、個人業とか、ひとり親方という皆さん方、何とか仕事がないかという部分が言われています。 この事業をやることによって、いまコンクリートが剥がれているとか、何とかリフォームしたい、こういう流れで、新しく造りかえるにはちょっと予算が、この家もうちょっともつんじゃないかとありまして、何とかリフォームの事業、本市でもぜひやっていきたいというご提案であります。ぜひ、その辺の部分、市長のご見解よろしくお願いします。 ◎市長(古謝景春)  先程も住宅リフォームについては、産業建設部長がお答えをいたしておりますけれども、確かに経済的に、大変困窮世帯が多くなっているということは否めません。 そういった中で、これからの我が沖縄県の全体のあり方も議論しなければいけないと思いますけれども、これまで復帰後、大型公共工事も発注はされておるんですが、大体40%ぐらいが本土に持ち去られているというような状況で、むしろ私共のこれからの新たな21世紀ビジョンにおける考え方というのは、独禁法をむしろ特例法を作って、沖縄の公共事業は、沖縄で全部企業が受けるというようなシステムを作っていけば、ある程度、その部分は防げるんじゃないかということを思っております。 そういったことで、経済を喚起するような施策をもっていかないと、小さい施策でやっていくというのは、なかなか経済の発展というのは、見込めないだろうということで考えております。それも含めて、私共、市長会等々にその分を申し入れたいと思っております。 リフォーム制度がどれぐらいの資金が必要かということで、まだ試算はしておりませんけれども、社会福祉協議会においても、世帯更生資金なり、いろんな弱者に対する貸付金、無利子で貸し付けるというような制度も結構ございます。 そういったことも含めて、それを活用すれば、そのことはクリアできるんじゃないかと思っております。それも各市町村がそういったことも制度として、実施しているということであれば、それを検討しながら、どうあるべきかということをまた前向きに検討いたしたいと思っております。 私共、皆様ご承知のように、まだまだヨチヨチ歩きで、いろんな政策も展開しながら実施をしておりますが、結構、他の市町村がやってないことも含めて、いま実施をしているわけでありますから、そのことも含めて、将来を担う子供たちの教育の問題、そして全体の福祉の問題等々も含めて、いま何が早急にやるべきものかということも含めて、検討しているということをひとつご理解をしていただきたいと思います。 ◆日本共産党革新共同の会(松田兼弘議員)  わかりました。今回の質問、特に経済的な部分で、市民の医療、福祉守っていく、産業を守っていくという立場で質問しました。 リフォームについて引き続き勉強しながら、ぜひ実現をさせていきたい。多くの皆さんのご協力でやっていきます。 これで私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(照喜名智)  次の質問者、ニライの会、瀬底正真議員。 ◆ニライの会(瀬底正真議員)  皆さん、おはようございます。ニライの会の瀬底正真でございます。この後、ニライの会を代表して代表質問を行いますが、その前に私たち南城市、合併をいたしまして5年が経過をいたしましたけれども、まだまだ様々な問題、課題等が山積をしております。 市長はじめ、執行部の皆さん、その問題解決に向け、日夜頑張っていらっしゃることに対し、敬意を表したいと思います。お疲れさまでございます。 そしてまた、これからも引き続き私たち市民の一人一人が安心して幸せに暮らせる生活のために頑張っていただきたいと、このように思っております。 それでは、先に通告いたしました尚巴志王の銅像建立と観光のまちづくりについて、質問をさせていただきます。 三山を統一し初めて琉球に統一王朝を創設した歴史的にも偉大な尚巴志王。その尚巴志王が、私たち南城市佐敷から出た偉人であることは、ご承知のとおりであり、私たち市民全体で誇るべきことであります。 近年、地域の歴史文化を見つめ直す社会的傾向の中で、私たちもこれに学ぶべきことだと思います。 そこで、尚巴志王の銅像を建立し、まちづくりの素材として学校教育・社会教育等、さらに産業振興観光産業と発展させたいと思いますが、尚巴志王の銅像建立について、どう思いますか。 また、旧佐敷町役場跡地を利用し、尚巴志資料館を建設する考えはないか、市長、教育長の見解をお伺いいたします。よろしくお願いをいたします。 ◎教育部長呉屋善永)  ニライの会の瀬底正真議員の大きい1点目、尚巴志王の銅像建立と観光のまちづくりについてということで、尚巴志王の銅像の建立、もう1点がまた尚巴志資料館の建設について、どう考えていますかというご質問にお答えいたします。 既にご承知のとおり、南城市佐敷は、琉球統一の英雄、尚巴志の出身地でございます。佐敷地区には、尚巴志の親である尚思紹が住んでいたという苗代大屋の屋敷跡や尚巴志の出生にまつわる文化遺産等が多数ございます。 尚巴志王銅像建立に向けては、第一尚氏王統顕彰碑建立検討委員会や、あるいは佐敷文化協会、そして尚巴志王銅像建立期成会等で現在、建設計画が推進されているところでございます。 尚巴志王銅像建立をすることにより、やはり郷土の先人、尚巴志王が琉球最初の統一王朝、いわゆる琉球国の三山統一をし、第一尚氏王統を築いた英雄であり、国家の人格づくりや国づくりに貢献し、今日の繁栄の礎を築かれた歴史的偉業と、熱き志を改めて認識し、長く後世に伝えるためにも同地区に銅像を建立することは大変意義深く感動を与える取り組みかと思います。 教育委員会としましても、今後とも尚巴志王銅像建立期成会取り組みを側面から支援してもらいたいと思っております。 また、旧佐敷町役場跡地を利用し、尚巴志資料館を建設する考えはないかというご質問でございますが、尚巴志資料館建設につきましては、市の博物館、あるいは資料館建設と関係がありますので、その後、これから検討されていくものと考えております。以上でございます。 ◎総務企画部長(仲宗根正昭)  ニライの会の瀬底正真議員の旧佐敷町役場跡地を利用し、尚巴志資料館を建設する考えはないかについて、お答えします。 旧佐敷庁舎につきましては、庁舎統廃合により、知念庁舎と共に一部を残して解体しております。現在、残っている建物の一部は電算室と市役所の倉庫として活用しております。 電算室につきましては、市のファイルバックアップセンターイントラネット関連機器IP電話関連機器等を設置しており、市の重要な施設となっております。 また、そこは株式会社アイテックソリューションズが借用して、機器管理を行っております。 残りの空き地につきましては、佐敷出張所の予備の駐車場として、または尚巴志マラソンの駐車場としても活用しております。 当佐敷庁舎跡地は、閑静な住宅地を立地しており、いろいろな活用方法があると思われますが、議員ご質問の尚巴志資料館もその一つと言えると思いますが、当面は公園施設として整備に向けて整備していきたいと考えております。 そのようなことで、尚巴志資料館の建設につきましては、場所の選定、資料館として尚巴志関連だけで良いのか。南城市全域を含めた検討が必要かどうかということを財源面や維持管理面、あるいはどういった形の整備方法があるかということを検討してまいりたいと思います。 近年は、アイパットを利用した電子書籍もあるようでございますが、他の市町村を見てみますと、電子資料館というのがありまして、その中でいろんな事業を展開しているところもあるということがありますので、そこら辺も含めて検討させてもらいたいと思います。以上でございます。 ◆ニライの会(瀬底正真議員)  いまの答弁なんですけれども、答弁の中で、場所の選定とか、話が出てきましたけれども、場所においては、ほとんどの方が上グスクという話なんですけれども、上グスクに関しましては、先日、文化課と話し合ったところ、ここは国指定文化財に向けて取り組んでいるということで、いま触ることができないということで、ここは外すしかないということでございました。 私なりに、ちょっと3点ばっかりをあげてみました。まず、1点目がシュガーホールです。なぜシュガーホールかと言いますと、今年も尚巴志マラソン1万人余りの方が登録と言うんですか、マラソンに出るということで登録をしております。 ゼッケンを取りに、もちろん、特に今回においては一週間前からゼッケンを取りに来ているわけなんですよね。その一週間のゼッケンを取りながら、この尚巴志、この銅像がそこにあると完走祈願をすると。今週の日曜日、ぜひ完走をさせて下さいと、完走祈願。完走した暁には、記念写真ですね、完走をおかげさまでしましたというふうな部分で、非常に広がるのかなと思います。 そういう意味で、シュガーホールが候補地として1点目、2点目の候補地としましては、いまはちょっと問題にもなっています旧佐敷町役場跡です。それがもしいわゆる資料館、あるいは市としての博物館がもし建つのであれば、そこと抱き合わせて、銅像があるともっと効果的かなと。さらには、その旧佐敷町の中通りには庁舎もあるわけでございます。 役場もありまして、隣には商工会もあって、その通りはまたさらに150メートルぐらいの鳥居までの間があります。そこを石畳にするとかして、観光土産品通りと言うんですかね、仮の名前なんですけれども、そういう位置付けをしまして、特産物だとか、観光土産品店、飲食店などをそこに誘致をして、商工会、役場と提携をしながら、その素晴らしい街並になるんじゃないかなと思います。 そうしますと、シュガーホールからずっとこの中通りまで入ってきて、ひいては上グスクまで行く、大体、約1キロぐらいの長さなんですよ。私も何度か視察観光をしに行きましたけれども、内地の方では、その1キロぐらいの距離というのは、普通ですね、歩いていける距離。 ですから、いい観光地として栄えるんじゃないかなと思っております。それが2点目です。 3点目は、つきしろ入口の鳥居の横辺りにその銅像を建てますと、隣に小学校があるわけです。子供たちの教育にも非常に自信がつきますし、もちろんまた国道からも目立ちますし、とってもいいんじゃないかなというその3点を私なりにあげたわけでございますけれども、とにかく近年は、NHKの大河ドラマでも坂本竜馬が出たりとか、その坂本竜馬のゆかりのある地は、もう観光地として栄えております。 私たち、この南城市は自然、歴史、文化、もうどこよりも負けない、僕は世界一じゃないかなと思います。観光の地として。 ただ、一つ足りないのが人物像です。その人物も国王クラスですよ、国王です。全然、負けてない、ひけを取らない。その人物像をやっぱり、その尚巴志王の銅像を建立すべきだと、絶対思います。それができたら、もっと私たち南城市の観光地として栄えるんじゃないかなと思います。 資料館におきましては、もう入口から入ると、その絵も交えた説明文も書いて、尚巴志が生まれて誕生から三山を統一するまでのストーリーを描いて、出た暁には、次は知念グスクまで行ってみましょう。斎場御嶽も見てみよう。次は、玉城城址も見よう。あとは大里城址も見ようという、そういうふうに、ひいては沖縄全体の観光に繋がるような、要するに琉球王朝の歴史はここ南城市から始まるんだという部分で、広げていけたら非常に観光地としてもまた注目を浴びるんじゃないかなと思っております。 さっき部長の中で、電子資料館という話もありましたけれども、やはり私個人としては、これだけ埋没した土器とか、いろんなものが出ているわけでございますから、そういうのも展示しながら、やはり資料館、あるいは市の博物館はあるべきだと思いますが、この辺につきましても市長の見解を伺いたいと思うんですけれども、ひとつよろしくお願いをしたいと思います。 ◎市長(古謝景春)  ニライの会、瀬底正真さんの質問にお答えをいたします。大変素晴らしいご提言だと思っております。 ただ、箱物を造るという視点からすると、いまの各市町村において、資料館を造って、みんな四苦八苦しております。それを有効に、そして人が来れるような状況を作っていくということは、並大抵のことじゃないということは、まず皆さんと確認をいたしたいと思っております。 いま皆さんもご承知のように、すぐ隣の町でも大きな資料館がございます。しかしながら、人は来ないということで、いまどういう活用方法をするかということで、すごく悩んでおられるようであります。それは、維持管理費がかかるわけでありますから、当然、税金を投入しながらやっていくという観点からすると、もっともっと議論をして、どういう形で人を呼び寄せる。そしてどういう中身でそれを実施していくということをしっかり示さなければいけないと思っております。 私もこれだけの我が南城市の資料が結構ございますが、旧知念時代からすごく議論をしたり、悩んだり、どうそれを皆さんに開示するかということも含めて、検討をいたしておりますが、まだ自分自身も答えは出ておりません。 それは、それほど難しい内容だということをひとつご理解をして、もっともっと議論をしていただきたいと思っております。 もう一つは、銅像の建立でありますが、これは私、大賛成でございます。伊是名も尚円王の銅像が飾られておりますけれども、これもこれから議論をして、王様にならない若いときの銅像を建立するのか。そして王様になってからの銅像を造るかということと、顔を誰に似せるかということも含めて、これからずっと議論をしていかないと思っております。 そういった中で、一番場所的にこれはクリアしなければいけないと思いますが、上グスクの近くが私は歴史的にも、これからの観光振興の上からも、向こうに建立した方がずっと価値が高くなると思っております。それはこれから十分検討しながら、方向性を定めていくべきだと思っておりますけれども。 またもう一つは、いまの旧佐敷庁舎の跡地の問題でありますが、資料館にしては場所が小さ過ぎるということと、また駐車場もないということからすると、人の流れはなかなか難しいんじゃないかと思っております。そこもいま情報関係で使っている場所でもありますし、また、皆さんのこれまでの97年間の歴史を閉じた場所でもあるわけでありますから、それをどういう形で公園化して、役場があったということも残さなければいけないということで考えておりますから、それも含めて今後検討し、どうあるべきかということを早急に示したいと思っております。 ◆ニライの会(瀬底正真議員)  ありがとうございます。いま市長の話の中にありました、尚巴志王の銅像建立については、市長も大いに賛成ということで、市長のいま話の中に出ました若い頃の尚巴志の銅像なのか。あるいは王様になってからの銅像なのかということもありました。 それは、私はどっちもあってもいいのかなと。一つはシュガーホールに、例えば王様になった銅像、上グスクには、若い頃の三山に向かって指差すポーズをしている尚巴志王の若かりし頃の銅像があってもいいのかなと思っております。 一番重要なのは、市長、顔に関してなんですけれども、顔は約600年近いですね、590年前の話ですから、約600年近く、これは誰もわかりません。皆さんも有名で、ご承知かと思うんですけれども、西郷隆盛さん、もう本当に違うらしいですね、顔は。実物と違うらしいんです。 ですから、そういう顔に関しては、コンテストを行って市民からベスト3まで残して、CGでもって、いま技術がありますよね、このコンピュータを使ったCGですか、CGで組み合わせて造るとか、決まってしまえば、これが尚巴志王なんですよ。 ですから、顔に関しては、全然僕はクリアできると思っております。 上グスクの方がやっぱりいいということで、市長の意見なんですけど、私も実は上グスクがいいということで。ただ、文化課に行きますと、国指定をもらうために、ここは手をつけることができないということの話でございましたので、鳥居とか、いま私の3点をあげたわけでございます。資料館とかですね。 資料館においても、市長の話ですと、駐車場が小さいとか、箱が小さいんじゃないかという話なんですけれども、やっぱりその尚巴志ハーフマラソンに1万人以上の方が今後も大きくなると思うんですよね。 そういう意味で、たくさんの人が来て、最初の年は年に一回の年は少しの人に知られるかもしれないけど、回を重ねるごとに、この地域がこういう資料館もある。こういう土産品店もあるという部分で広がっていくんじゃないですか、上グスクにはそういう銅像がある。 あるいは、このシュガーホールの横には、その尚巴志の銅像だったりして、非常に広がっていくんじゃないかなと思っているんですけれども、いずれにいたしましても、その資料館に関しては、様々な問題点をクリアしないといけないという市長の話でございましたけれども、ぜひ、市長、これは博物館なり資料館なり、あるべきだと思います。 たくさんの土器とか、今後とも様々なそういうのが出ると思いますので、ひとつこれはぜひ建設に向けて市長の決意をもう一度伺いたいと思います。 それと併せまして、もう1点だけ、市長は尚巴志王像建立期成会の名誉会長でもありますので、ぜひ市長、何と言うんでしょうか、その建立会の皆さんもどういうふうにして動いたらいいかという部分で、この間、話し合ったところ、そういう部分があるものですから、ぜひ市長がリーダーシップを取っていただいて、行政も絡んで、引っ張っていくと言うんですか、そういうふうに広げていけたら、非常に有難いなと思いますし、私もまた微力ながら、その尚巴志の銅像建立については、強力に協力していきたいなと思っております。ひとつよろしくお願いします。 ◎市長(古謝景春)  お答えをいたします。資料館の必要性については、私も必要であるということには変わりはございません。それをどう未来永劫に活用していくかということがまだ結論をつけることができないということでございますから、皆さんで議論した上で、人の流れができてきて、いまいろんな仕組みを作っておりますから、どんどんどんどん人の流れを作った中で、ここに移動拠点を作るというようなことは当然示さなければいけないと思っております。前向きに我が南城市の観光振興のあり方等々を含めて、これからも議論をしながら、検討していくということには変わりはないと思っております。 私も尚巴志王像建立期成会の名誉顧問ということでありますが、これは率先して協力をしていきたいということには変わりはございません。 ただ、皆様ご承知のように、私の日程、毎日見ても、ご存知のように数分空いたことはございませんから、土日もずっと仕事していることでありますから、ぜひこういったことは周りの人たちが一生懸命やる中で、また私が必要であれば、そのことについてもまた皆さんのご協力、連携をしながらやっていきたいと思っております。 顔につきましては、高額寄付者の顔にしたら金が集まるんじゃないですかね。そういうことも含めて、いろんな議論をしながら、この建立が早めにできるような仕組みづくりというのをぜひ工夫をなされて、また私も財政も含めてでありますが、市がやるべきようなことがあれば、サポートをするというようなことで考えております。 ◆ニライの会(瀬底正真議員)  ありがとうございます。 ○議長(照喜名智)  休憩します。          (休憩 10時50分)          (再開 11時05分) 再開します。 次の質問者、ゆまぢり会、座波一議員。 ◆ゆまぢり会(座波一議員)  おはようございます。それでは、ゆまぢり会の方から代表質問をさせていただきます。 このゆまぢり会という名称は、旧4町村が枠を越えて、目に見えない壁を乗り越えるというような思いで、その名前がつけられたわけでございます。 そういうことで、あまり地域誘導、利益誘導というものに拘らなく、大きな姿勢から取り組みたいと考えております。 それでは、南城市の都市計画が8月10日にスタートいたしました。これはそれ自体は大変歴史的偉業と言えるほどのことだと私は考えております。全国的にも例が少なく、沖縄ではなかったということでありますので、非常に素晴らしいことが始まります。 しかしながら、これは計画そのものが目的ではないわけでありまして、当然、まちづくりをするということが究極の目的であります。 人口増の計画とか、雇用の拡大、ひいては自主財源の強化というふうに、この計画の基礎と、そういった問題の解決の基礎となるのは、この都市計画がもつ役割は、大変重要なものだということであります。 近隣を見ましても、例えば八重瀬、南風原、与那原もそれなりに取り組んできております。例えば、与那原は埋め立てによって土地区画整理ができます。南風原も津嘉山地域に区画整理が着々と進んでおります。八重瀬もそうです。八重瀬も市街化を出来つつあります。 その中で南城市、合併して都市計画を勝ち取ったということは、非常に可能性があるわけなんですが、それをいざ実行に移すために、どう取り組むべきかという問題で私は代表質問という形にしております。 市民も非常に期待しておりまして、しかしながら、実際、具体的にこの方向性を地域別に実感をもたせるためにも、今後が非常に重要かなと考えております。第1次総合計画では、人口を平成29年までに4万5,000人という設定があります。 そういったことをクリアするためにも、このまちづくりの人口集積の誘導などを議論してみたいと考えております。 先月、16日にゆまぢり会は先進地である岐阜県美濃加茂市と富加町に政務調査という形で訪問をして、勉強させてもらいました。その部分も踏まえて質問したいと思います。 まず、南城市都市計画の実施計画と道路整備計画について、既存の市街化区域と新たな市街地拠点への誘導について、市街地拠点のゾーニングはありますが、その地域の範囲、広さ、まちづくりの方向性が見えにくい。市街化整備計画や市街地整備プログラム等の策定予定はありますかということです。 そして、大里地域の北区域から稲嶺交差点、あるいは佐敷地域の津波古から小谷までの、その辺に土地区画整理事業を導入して、道路拡張や公園整備、宅地整備など、統一性の取れたまちづくりの計画が必要ではないか。 大きな2番目に南部東道路と南城市道路計画の方向性であります。つきしろ~安座真間の区間がまだ目途付けされておりません。これは南部東道路です。 そうしますと、市のまちづくりや都市計画の計画に与える影響が大きくなります。その実現の可能性についても伺います。 また、南部東道路等を軸に南城市道路整備計画を策定中であると思いますが、これに接続する、あるいは横断する道路を早急に都市計画道路に指定することで、用地の確保と工事着手を早めることができないか。 3番目、基幹道路として期待される南部東道路以外に通勤道路として重要な道路が南城市にはあります。わかりやすく南北線が県道86号線、48号線、そして東西線が77号線であります。その交通量が一日3万台を超えます。場合によっては、4万台近い場合もありますが、その幅員拡張や主要交差点の改良を要望する声が非常に多いのでありますが、都市計画道路として整備ができないかということであります。 次に、インターチェンジ付近の土地利用の方向性についてであります。インターチェンジ付近は、空港からも近くなります。新たなまちづくりの玄関口となるために、商業施設はもちろん、物流業やIT産業などの誘致を視野に入れて、土地の高度利用計画化が望ましいのではないか。 特定用途制限の中で、高度利用計画をすることが可能かどうかということもあります。 また、方向性が決まれば、早めに誘導するような施策を出した方がいいのではないかということであります。 大きく4つ目です。実施計画に移行するための基本調査の実施についてであります。南城市型の都市計画の制度の中で、従来の都市計画区域があります。そして、新たに特定用途制限区域を設定しました。 別途風致地区を設定してスタートしております。地域の進捗や実情に応じて、見直し、充実を今後はしていくというパンフレットにありましたが、そういうことではなく、このマスタープランを実現するため、あるいはこの拠点づくりを実施するための早急な基本調査を実施するべきではないかと考えております。 産業プロジェクト拠点づくりは、指定地域の地権者や企業などと事前調整をして、市が道路計画や区画整理をどこまで行うかが決まってくると思いますが、その場合においてもこのような基本調査は大変重要になることではないかと思っております。以上の質問を終わります。
    産業建設部長新垣盛広)  座波一議員の南城市都市計画の実施計画と道路整備計画について、大きく分けまして4点ございます。その中で、また関連項目等いろいろありますけれども、まず既存の南城市都市計画の既存の用途地域と新たな市街地拠点への誘導についての中から、1点目の市街地拠点のゾーニングがあるが、その地域の範囲や広さ、まちづくりの方向性が見えにくい。市街化整備計画や市街地整備プログラム等の策定予定はあるかということに対してでございます。 本市は、昨年11月に合併後の新たな都市計画、まちづくりのビジョンや地域の実情に応じた都市計画区域再編、都市計画制度のあり方を明確にする南城都市計画マスタープランを策定しております。 同計画は、都市計画の基本的な方針を定めるものでありまして、具体的な市街地拠点の範囲、面積及びまちづくりの方向性まで明確に取りまとめたものではなく、ご指摘の市街地整備計画や市街地整備プログラムは別途定めることになります。 現在、本市は去った8月10日の南城都市計画区域の指定による新たな土地利用の諸制度のもとで、まちづくりの第一歩を踏み出したところであります。次年度から大里グリーンタウンやニュータウン等の既成市街地、民間開発地を対象に用途地域の指定について検討する予定であります。 ご指摘の市街地拠点に係る具体的な整備計画の策定については、今後、土地利用に係る諸制度の運用や新たな指定及び南部東道路の進捗等も踏まえながら、検討していきたいと考えております。 次に、既存の用途地域の市街地拠点の誘導の件で2点目、大里地域、佐敷地域の土地区画整理事業を導入し、道路拡張整備、公園、宅地整備、統一性のとれたまちづくりの計画の必要性についてでございます。 この地域は、本市の都市計画マスタープランにおいて、市街地拠点として位置付けており、市街地、その他基盤整備に関する方針として、こうした市街地拠点を中心に土地区画整理事業の導入や優良な開発行為による計画的な市街地の形成を図っていくこととしております。 ただ、当該地域は、土地改良区などの優良農地も広がり、農業振興との整合性、下水道や排水路等の整備、その他インフラ整備との一体的な整備等も不可欠であります。 今後、現況調査やどのような事業導入が可能かなどを検討しながら、取り組んでいきたいと考えます。 次、南部東道路計画と南城市道路計画の方向性、つきしろ~安座真間の区間がまだ目途づけされてない状況、市のまちづくりや都市計画に与える影響が大きい。実現の可能性についてでございます。 本件については、事業主体の県は南風原~つきしろ間の整備の目途がつき次第、事業化に向け、整備の必要性、効果などについて整備検討を行い、計画ルートについての地元調整に取り組んでいることであります。本市としましても調査区間に採択できるような要望もいま出しているところであります。したがいまして、同区間の実現については、さらに整備の必要性や効果、地域住民の合意形成等を高めていく必要が不可欠と考えております。 そのためには、まず一日も早く南風原~つきしろ間の工事着工を実現し、土地利用、それと相俟って関連する道路などのインフラ整備、インターチェンジ予定地周辺の様々な土地利用、開発等の芽出しへと波及効果を広げ、さらに並行して終点の知念地域での観光などの産業拠点、海洋レクレーション拠点などへの展開を進めることにより、事業の芽出し、整備実現に向けた取り組みが必要と考えております。 次に、南部東道路計画と南城市道路整備計画の方向性についてであります。南部東道路を軸に南城市道路網整備計画を策定中である。これに接続、横断する道路を早急に都市計画道路に指定し、用地確保と事業着手を早めることができないか。 道路整備には、都市・地域整備局が所管いたします街路事業、すなわち都市計画道路事業と道路局の道路事業とがあります。 都市計画道路事業として県知事等の認可を受けますと、事業の障害の恐れがある土地の形質の変更、建築物等の建築の制限、さらに土地所有者は施工者に対し、時価での買い取り請求ができる。 3点目に施工者に土地収用法に基づく収用権などが付与されることで、法的効果が発生しますので、事業を計画的に進みやすくなります。 ただ、都市計画道路事業は主に既成市街地、人口集中地区において実施されている事業であり、また、道路の性格として、一般国道ネットワークを補完する道路か、区画整理事業整備と関連する道路、さらに費用対効果の有無など、様々な採択要件があります。 一概に都市計画道路事業による整備が進められるか。あるいは従来の道路事業での整備が望ましいかなど、事業導入の手法について検討の余地があるところです。 現在、取り組んでおります道路網整備計画の策定の中で、南部東道路インターチェンジとの連携なども踏まえた道路整備の必要箇所整備の優先順、実現可能な事業等も検討していきたいと考えております。 次に、基幹道路として期待される南部東道路以外に通勤道路として重要な道路は南北線、県道86号線と48号線、県道77号線の一日1万台を超えるところでありますが、幅員拡張や交差点の改良の要望がありますが、都市計画道路で整備できないかということでございます。 現在、策定中の道路網整備計画では、将来、幹線道路のあり方を検討しており、南部東道路などの主要プロジェクトをはじめとする上位関連計画、将来の都市構造の変化や将来、交通量推計などを踏まえ、設定する予定であります。 ご指摘のとおり、本市内の県道は2車線で、右折帯がほとんどない状態であることから、通勤通学時間帯では、一部の交差点で混雑が発生する状況にあります。 将来、幹線道路のあり方とともに、ご指摘の交差点改良の必要性についても検証を進め、県に対し、要望していく考えでございます。 なお、この混雑交差点の解消につきましては、いま稲嶺交差点の改良が完成しまして、大幅に改善をされているところでございます。 次、インターチェンジ付近の土地利用の方向性についての中で2点ございます。まず、インターチェンジ付近の空港から近く、IT産業の誘致や高度利用が望ましいのではないかということと、特定用途制限地域の中での高度利用計画をすることが可能か。できることであれば、決まれば早めに誘導する政策は打ち出した方がいいのではないか。これに関しましては一括してお答えをしたいと思います。 まず、インターチェンジ周辺での土地の高度利用についてです。本市の都市計画マスタープランでは、産業プロジェクト拠点として、既存の企業が集積している大里北部の古堅地区、広大な鉱山跡地の玉城の読山原地区、そして南部東道路のインター予定地でありますつきしろインターチェンジ周辺、知念インターチェンジ周辺の4カ所を位置付けております。 当該地域は、将来的に交通の利便性や地域の現況特性を生かして、計画的に産業立地を進めるとして位置付けており、現時点では特定用途制限地域、産業環境地区と居住環境保全地区に指定をされております。 しかし、この制度は建築物の用途を制限するものであり、ご質問の建築物の高さなど、高度利用を図る制度ではありません。よって、当該産業プロジェクト拠点に進出する産業、企業の形態により、現状の建ぺい率、容積率を超えた土地の高度利用が必要になる場合は、別途、都市計画法の高度地区や高度利用地区の指定及び地区計画制度などにより誘導することとなります。 ご質問の高度利用を誘導する政策を打ち出すことに関しては、まず地区指定や都市計画決定を行う必要があります。 その場合、集積状況やインフラ整備の目途、進出企業の具体的な計画の有無などをもって、特定用途制限地域から用途地域への指定や、また農業振興地域からの除外、住民合意形成による地区決定など、様々な手続きが必要となってきます。以上でございます。 ◆ゆまぢり会(座波一議員)  休憩お願いします。 ○議長(照喜名智)  休憩します。          (休憩 11時27分)          (再開 11時27分) 再開します。 ◎産業建設部長新垣盛広)  大変失礼いたしました。実施計画に移行するための基本調査の実施について、南城市型の土地利用制度の中で、都市計画区域や特定用途制限地域、風致地区などを設定し、地域の進捗や実情に応じた見直しや充実ではなく、マスタープラン実現のための各拠点づくりを実施するための基本的な調査を早急に実施すべきではないかという点と、2点目の産業プロジェクト拠点づくり指定地域の地権者や事前調整をして、市が道路計画、区画整理をどこまで行うかで基本的な調査、比較が必要ではないかということに関しましても、これに対しても一括してお答えをしたいと思います。 南城市都市計画区域の指定に際しましては、現況を踏まえた土地利用の規制誘導が主になっており、現時点では将来の具体的な拠点づくりができる状況になっておりません。 ご指摘のとおり、それを進めるにあたっては、さらに踏み込んだ地区計画及び地区整備計画などの策定が必要と考えております。そのための基本的な調査は、不可欠と考えております。 また、産業プロジェクト拠点づくりなど、本市の都市計画マスタープランを実現するための施策はこれからでありまして、当然、基本的な調査企画が不可欠であると考えております。以上でございます。 ◆ゆまぢり会(座波一議員)  ありがとうございます。一言で言いましても、大変膨大な作業が予想されるわけですけれども、まず最初の市街化、地域の誘導のための計画関係、整備計画とか、そのプログラム、実際には着手はまだされていないということなんです。 こういうされていないけれども、いつまでにはするという計画はあるかどうかは後程答えてもらいたいんですが。 そして2番目の大里地域の北区域辺りは、農地は雑種地が多いんですよね。そういうことで、1筆当たりの土地の大きさが比較的大きいにも関わらず、道路に接道してないとか、畦道、あるいは袋小路みたいな土地が結構あるんです。 そうなりますと、このままやっていくと、非常に虫食い的な、不均一な開発になりはしないかという心配もありますので、その辺の土地区画整理事業が必要ではないかという提案というか、話が出た理由であります。 逆に、このような土地をもっている方々にとっては、逆に渡りに船と考える人もいるかもしれません。自分の土地は、いまもう道がないから、何も生かされないというふうに考えているところもあると思います。それについては、特に答弁は要りませんが、あとつきしろからの延長の問題、まだ可能性としては、調査を採択されるようにやるという時点ですので、つきしろまでの計画が順調にいっても平成30年だったと思います。それからとなると、かなり時間がかかるんです。 だから、その間、まちづくりという点では、やっぱり道路がある意味では先行する、あるいは計画があるから作るというふうになってくるものですから、その部分の遅れというのは、かなり影響してくるんじゃないかなと、非常に懸念するわけです。 一つの案として、例えばいまの86号線、つきしろから刑務所通り、自衛隊通りがありますね、いまの時点。この道路自体を延長線として、南部東道路と接続させるような整備方法もあるのではないかなと、個人的ないまあれではありますけれども、そういう方法でも逆に目的は達成できるのではないかなという感じがした次第であります。 そして、そういうことも含めての質問でございますが、都市計画道路にいま南城市は指定されているのは、南部東道路だけだと思います。一本しかないんです。だから、これは確かに法的な効果があるということで、指定すると非常に事業がしやすい。というのは間違いないと部長もおっしゃっていますけれども、これだけの大きな南城市を計画的にまちづくりをするために骨格となる道路が南部東道路一本の都市計画ではダメだということは明らかなんです。 ですから、東西線、南北線を主としてやっていくという、既成の市街地じゃなくとも、主張できるんじゃないかなと思いますので、ぜひ頑張ってもらえないかなと思っております。 交通量の多さは、確かに稲嶺交差点がいま非常に良くなっていますね、スムーズになっています。そのおかげで、排ガスも少なくなったような気がして、とてもいいんですが、ただ、稲嶺交差点は改良工事、その交差点だけなんですね。これで満足してはいけないと思うんです。 まとめてやりますので、国際貨物基地事業、アジアの物流拠点という構想がいま沖縄にあるわけですね、アジアゲートウェイとあるんですが、そのインターチェンジ付近の誘導についても、高度利用計画が必要と思われますので、その辺の動きを早急にやった方がいいんじゃないですかね。情報は早い方がいいと思います。 そうすると、企業が敏感に反応しますので、そういう意味でもこれからだとは思いますけれども、スタートしておりますので、早くその目途づけを、基本調査を取り組むべきだと思っております。 これまでのざっと話したんですが、それらについてお答えお願いします。 ◎市長(古謝景春)  座波一議員の質問にお答えをいたします。最後の質問については、方針に関わることですから、私からお答えをいたしたいと思います。 いま我が南城市、新たな都市計画がスタートいたしましたけれども、これから多くの課題を克服しなければいけないということで考えております。 あるまちづくりを先進的に取り組んでいる地域が嘱託職員を雇って、その専門的見地から企業を誘致したり、そして区画整理事業をどんどんやっているということの成功事例を見てまいりました。 そういったことで、私共もできれば、そういう専門的見地の職員を置いて、これからの土地利用のあり方、社会整備のあり方等々を議論しながら、その方向性を定めていかなければならない大変重要な時期だと思っております。 そういったことで、いま人選も含めて、県との連携をどうしていくかということをいま私なりに検討をいたしております。 そういったことの職員もまた連携をしながら、専門的な取り組み、そしてインフラの整備等々をしっかりその方向性を示した中で、計画的な土地利用計画のあり方というのをやっていくべきだと思っております。 先程も区画整理事業の話がございましたけれども、それも地権者も含めて、どう取り組んでいくかということは、それは経験ある人から聞いた方が、その方向性というのは定まるわけでありますから、いま馬天区画整理事業も進捗した中で、ああいう形で区画整理事業ができるのであれば、もっといい高度的な土地利用計画ができるんじゃないかと思っております。 そういったことで、いま進めているということをひとつご理解をしていただきたいと思っております。 つきしろから安座真間の延長の問題におきましては、これも採択の時点で私も関わってまいりましたけれども、ただ当初は前にも申し上げましたように、設計速度80キロということで、伊原付近にはインターチェンジが造れないというような状況で、伊原区から反対という立場で要請書が出ましたけれども、いま設計速度を60キロに落としてありますから、インターチェンジは佐敷側から乗り入れができるというようなことの回答を受けているわけでありますから、新たな展開として、また事業の説明会をすれば、私は可能性としては十分あると思っております。 そういったことも含めて、並行して進めていく、そういう作業をしていかなければいけないと思っております。 県としても費用対効果というのは、十分取れるということで、私はその当時に担当から聞いておりますから、そういったことも含めて、前向きに検討をいたしたいと思っております。 ◆ゆまぢり会(座波一議員)  私がもう一回質問の中で、こういう職員配置の件も触れたいなと思っていたところ、答弁でありましたので、確かにそういう以前の土地利用対策課は計画をするまで、そして終わったらもうそれがなくなる。新たにまた何かできるのではないかというふうに思っていましたので、そこは重要性を十分認識しておられますので、それでよろしいかと思っております。 今後のその取り組みで、やはり市民の方も関心はあるけれども、非常に期待もしていますが、その何となく実感が湧かないという状況もまたこれが長引くと、そうなってしまいますので、やはり具体的にこの辺がこうなるんだと、ああなんだというふうにうまく描いて、その地域の方々の地権者も将来はこうなるんだというふうな期待ももたせながら、規制の取れた誘導の方法も考えていかなければいけないだろうと思っております。 先程のインターチェンジ付近も、本当に豊見城、南風原辺りは、物流拠点として便利ではあるけれども、この用地がないと、あっても高くてできないというのが業界の話であります。 ですから、南城市は比較的、これが南部東道路が通りますと、あまりにも時間的に差がないということでありますので、そういうチャンスが必ず来るんじゃないかという考えからインターチェンジの重要性をいまお話していますけれども、ぜひ土地区画整理と、インターチェンジ付近の問題は十分検討して早めに基本調査をして、早急に目途付けをしてほしいと思っておりますが、最後の答弁をお願いします。 ◎市長(古謝景春)  座波一議員の質問にお答えをいたします。この将来の方向性というのは、これは早急に詰めていくべきだと思っております。 いま南部東道路の道路網の幹線的なものにもすぐ道路網計画というのも本年度策定をしておりますから、そういうことも含めて、区画整理のあり方、今後の土地利用計画のあり方をしっかりそれは議論していくことが必要だと思っております。 それと並行して、その制度自体がまた市民が知らなければ、その土地の状態をどう変化させていくかということもまた議論をしなければいけないわけでありますから、そういった方々も含めながら、地域とどうあるべきかということを地域と相談しながら、方向性を定めていく作業をしていかなければいけないと思っております。 行政が絵を描いて地域が反対となると、また困りますから、そういったことも含めて、今後どういう区画整理事業があって、どういう制度があるんだということを含めて、それをしっかり示していくべきだと思っております。 ○議長(照喜名智)  代表質問を続けます。次の質問者、誠風会、大城憲幸議員。 ◆誠風会(大城憲幸議員)  誠風会3名を代表いたしまして、代表質問を行います。他会派も一緒ですけれども、今回、会派としての調査研究期間が賞味2カ月という中で、我々誠風会としては、本来、代表質問は提言までもっていきたいという希望はあるわけですけれども、限られた時間の中で、今回の代表質問については、現状と方針の確認と課題問題の整備に止めて、この3回の限られた質問回数の中で議論を深めていこうということで、調査研究をスタートしておりますので、今回の2点につきましては、その前提で皆さんと議論を深めたいと思いますので、よろしくお願いします。 まず1点目につきまして、観光協会の事業進捗と今後の方針についてでございます。市の観光振興のため、早期の設立が望まれていた観光協会が関係者の尽力により今年2月に誕生をいたしました。 しかし、今回、何カ所か観光協会もいろいろ調査をさせていただきましたけれども、経済が厳しいということもありまして、自主運営というのは非常に厳しい状況です。 そういう中で、我々南城市は今年の2月に設立をいたしましたので、スタートはやはり市からの補助を1,000万円を入れて、そして事務局長クラスについては、市から派遣をして、出向して、そしてこれからスタートをしていくと、体制を作っていくということで始まったわけでございます。 しかし、この総会資料の中でも、事業計画の中でも当協会の方でありましたけれども、まず事業を立ち上げて、ずっとそういう体質ではいけないわけですから、早急に組織強化、あるいは自主財源の確保については、取り組まないといけないというようなことであります。 そういう意味で、今後さらなる観光振興、そして同協会のスムーズな組織の運営、組織強化に向けて議論を深めるために、以下の点について伺います。 まず1点目、会員数の状況と今後の見通し、2点目、指定管理者制度参加に向けた取り組み状況と現状、3点目、今後の協会運営と組織強化策、この3点についてお願いをします。 大きな2点目については、民泊事業についてであります。民泊事業につきましては、皆さんご存知のとおり、平成15年に伊江島からスタートしたと認識をしております。 それで、伊江島でも2社が行っておりますので、大体、伊江島でいま受け入れが2万5,000名ぐらいじゃないかと言われております。 そして他にも先日、調査をさせていただきましたけれども、読谷村の方でも取り組みが行われていますけれども、読谷村で直近でいま大体8,000名ぐらいの受け入れがあるそうです。 それから青年会館が糸満市を中心に八重瀬、あるいは南風原町も含めて行っております。ここが大体1,200名ぐらいということになっております。 平成20年に観光業界の皆さんと意見交換をさせていただきましたけれども、大体そのときにざっくりといって沖縄の修学旅行生の受け入れというのは、大体いま40万人ぐらいだと。そのうちの3万ぐらいがいま民泊事業をしているんじゃないかという話が平成20年ぐらいにありました。 そういう意味で、直近の数字を見てみると、大体いま4万から5万ぐらい、この1~2年でもニーズが増えているなと。そういう意味では、修学旅行生が40万とすると、もう10%を超える中高校生が民泊事業を利用している。そしてまた年々、その需要も高まっているというふうな話でございます。 そういう中で、我々南城市は平成19年から同事業について取り組みをしました。4年目になります。そして同事業については、とにかく市長も含めて、非常にいい事業だから大事に育てたいという意味では、認識を一つにしまして、そして安全面を中心に議論も繰り返してきたわけですけれども、ただ、ここに来まして、先程言った伊江島や読谷という観光協会が全面的にやっているところ。そして、一般の事業者がやっているところ。大体、半々ぐらいにいまなってはいると思いますけれども、我々南城市でも観光協会の設立を受けまして、また新たにどういう方向でやっていくのかという方針も示す必要があると思います。そういうようなものも踏まえて、議論を深めたいと思いますので、3点お願いします。 1点目、今年の事業の状況は。2点目、観光協会の同事業への係わりと今後の方針。そして3点目には、簡易宿泊所の登録状況と今後の方針について。以上、残り2回、自席で質問を行いますので、よろしくお付き合いをお願いします。 ◎総務企画部参事(宮城敏昭)  大城憲幸議員のご質問にお答えをいたします。大きく分けて2点、観光協会の事業進捗と今後の方針について、それから民泊事業について、この二つの質問の内容が独立した一般社団法人南城市観光協会が主体となって取り組んでいる事業のため、事業の状況、事業の進捗、今後の方針、見通し等について、観光協会より聞き取り調査に基づき、答弁書を取りまとめましたので、ご理解をいただきたいと思います。 それでは、1点目の観光協会の事業進捗と今後の方針についての1点目、会員数の状況と今後の見通し、12月8日現在、会員数の状況は4団体の正会員、個人、法人正会員の45名、賛助会員が8名となっております。 今後の見通しは、正会員と賛助会員で100名以上の会員に入会をいただき、南城市の観光振興を推進していくと伺っております。 2点目の指定管理者制度参加に向けて取り組み状況と現状、沖縄県の施設であります、あざまサンサンビーチは、指定管理の期間が今年度で終了いたします。次年度の指定管理者に南城市観光協会が応募をし、その結果、12月4日付けで県の方から当観光協会が指定管理者としての内定した旨の連絡をいただいております。 また、がんじゅう駅・南城、緑の館・セーファ、海の館・イノーの3体験交流施設についても指定管理を検討しているとのことであります。 今後の協会運営と、組織強化策ということでありますが、南城市観光協会は県内外から観光客の誘客を図ることによって、南城市の観光が様々な面で観光産業の振興及び市全体の活性化、市政発展と市民福祉の増進に寄与することを目的に設立をされております。 観光情報の発信、提供することによって、観光客の誘客、内容、案内を行っていくと伺っております。 今後の協会運営につきましては、観光案内ガイド等の養成講座を開設による人材育成、ゴールデンウィーク祭り、マンゴー祭り、オープンガーデン等の各種観光イベントの開催を行い、将来的には県内外からガーデンツアーを組んで、観光客誘客も検討していくと伺っております。 また現在、南城市、市商工会で取り組んでいる神の里南城ウォークを引き続き観光プログラムの充実を図ると伺っています。 さらに特産品、お土産品等の開発にも取り組み、南城市オリジナルの特産品、お土産品を開発していきたいとも伺っております。 今後の組織強化として、沖縄県雇用再生特別事業を活用し、南城ツーリズムの推進事業を展開することと伺っております。内容につきましては、一人の民泊コーディネーターを雇い、受け皿の体制強化を図る民泊受け入れ推進事業、それから一人のノルディックウォーキングインストラクターを雇い、南城市のヘルスツーリズムの強化を図る神の里南城ウォークの推進、一人の外国語を話せる観光ガイドを雇い、外国からの観光客への対応強化を図る。観光案内ガイドの人材育成となっていると伺っております。 多様な観光ニーズに応えられるよう、組織の人員を増やし、鋭意取り組んでいくと伺っております。 次に民泊事業についてであります。今年の事業の状況はということでありますが、観光協会では、民泊受入事業については、現在行っていないと伺っております。 受入準備のため、受入家庭を対象とした簡易宿泊所の登録申請の講習会を南部保健福祉事務所から講師を依頼し、講習会を行ったと伺っております。 観光協会の同事業への係わりと今後の方針についてでありますが、市内の受入事業者と連携し、10月から民泊事業の取り組みを行う計画をしておりましたが、現在、受入実施することができていないと伺っております。 観光協会では、独自の民泊受入体制づくりを沖縄県の雇用再生特別事業を活用し、今年度から次年度にかけて実施すると伺っております。 なお、今年度の今回補正予算に提出しました120万円程度の補正予算を計上してあります。 簡易宿泊所の登録状況と今後の方針についてでありますが、市内の簡易宿泊所の登録状況は、把握しているのが18件であります。 簡易宿泊所の登録について、保健所の担当者を招いて講習会を実施し、登録申請に観光協会がお手伝いをしますと説明を申し上げましたが、登録件数に結びつけることができなかったことと伺っております。 引き続き、講習会を実施し、安心安全な簡易宿泊所の登録に努めたいと伺っております。以上であります。 ◆誠風会(大城憲幸議員)  休憩お願いします。 ○議長(照喜名智)  休憩します。          (休憩 11時57分)          (再開 11時58分) 再開します。 ◎総務企画部参事(宮城敏昭)  大変失礼しました。答弁漏れがあったようであります。今年の受入の人数は34校で6,317名を予定をしており、12月末現在、31校、5,742名が民泊を体験している状況であります。以上であります。 ◆誠風会(大城憲幸議員)  大きな2点、いま答弁をいただきましたけれども、まず1点目は観光協会なんですけれども、2月に立ち上げをしまして、本当に長年の念願であったわけで、いろいろこの経済的状況の中で、いろんな関係者の皆さんの尽力には敬意を表するところであります。 そして、いまこの総会時にも、総会時のスタートは私の持っている資料では、法人、個人入れて15名ぐらいでスタートをしているんですけれども、いまあったように12月8日時点で45団体に参加者が増えましたよということで、非常に取り組みとしては頑張っているなというのは私の印象です。 ただ、財務内容としては、やはり会費、あるいは出資だけでは自主運営というのは難しいわけですから、この指定管理者制度、あざまサンサンビーチと、先程ありましたように体験滞在の3施設、これの指定管理をやって、自主財源を置いていくという、その辺の方針はそのとおりだと思っております。 そこで、市との係わりですけれども、21年度決算で、ちょっとあざまサンサンビーチは置いておいて、セーファで大体4,500万円ぐらい、そしてがんじゅう、イノー、両方で大体100万円ぐらい、4,600万円ぐらいの歳入があったわけです。それは当然、セーファを中心にした清掃、維持管理費、光熱費、人件費等に充てているということでしたけれども、やはり非常に大きいものですから、これまでも市としてもいろんな、それ以外の事業にも係わって、活用もしていたと思うんですよね。 その辺で、それをそっくり観光協会さんに、その事業も含めて、どの程度引き継ぐのか。その辺がよく見えない部分があって、まず観光協会と市との係わりでは、その辺の4,600万円、約4,700万円の中身について、これまでの活用方法、今後の観光協会にお金だけではなくて、こういう部分も含めて、渡していくという部分があれば、再度まず1点目に答弁をお願いしたいなというのが一つ。 それから観光協会が独立した組織ですから、そこの方針なんでしょうけれども、例えばそこに志喜屋にもビーチがありますし、アブチラガマなんかも南城市では大きな観光施設として、いま定着しているわけですね。 それから久手堅船溜まりも今後運用していくわけですけれども、その辺も含めた、全体的にもっと指定管理については、観光協会に市としては、全体的に管理してもらうようなことも考えているのか。それとも、その辺は全くいま考えてないのか。今後、観光協会に、この観光施設の管理のあり方について、市の方針としてあれば、2点目にお願いをします。 それから民泊事業についてでありますけれども、少し事業の状況については、もう少し伸びているかなと思ったんですが、印象としては、数的には去年からあまり伸びてないなというのが私の印象です。21年度で、大体、予約が8,500名ぐらい入っていて、インフルエンザの影響でだいぶ減ったんですね、去年は。それで、去年が大体6,000名ぐらいだったんです。それで、いまの数字は大体、去年の6,000名とあんまり変わらないものですから、私は22年度はもう少し増えているかなという予想をしていたものですから、少ないなという感じがしております。それは印象でいいですけれどもね。 そして、観光協会との関わりです。それから心配しているのは。いま伊江島は、最初からずっと観光協会がやっていますから、中心は他の事業者も入っていますけれども、特に問題はないと聞いております。 ただ、読谷においては、観光協会が全面的にやっていますけれども、そこは1観光業者が中心になって、いろいろコーディネートから管理までやっているということです。 それで、実は青年会館が当初、糸満で18年から始めたんですけれども、一時期観光協会がやろうとしたんですが、いろいろ問題もあって、やっぱりできないという話になって、また青年会館に戻ったというような経過もあります。 ですから、我々素人考えでいくと、この子供を預かっている期間というのは、24時間体制で管理をしないといけないということを考えると、私はいまの体制ではなかなか難しいだろうとなというようなものがあって、今回、会派の中でも議論があって、質問を出したわけですけれども、そこについてはいま説明であったように、コーディネーターを置くというようなことでありますので、体制については、そういう専門家を置いて、新たに作っていくということであれば、若干クリアできるのかなと思います。 ただ疑問、あるいは心配が残るのは、基本的には最初から観光協会がやっていればいいんですけれども、南城市の場合は、平成19年から1業者がやって、そしてそのまた後追いで、もう一つのグループがあって、二つのグループが4年から3年にわたって、農家のお願いから仕組みづくりまでやってきたわけですけれども、そこに観光協会が入っていくというものに対して、いろいろトラブルが出てこないのかなという心配があります。 私の認識では、大体いま民泊の一人当たりの謝礼、お金が9,900円ぐらいだと、一般的には聞いていますけれども、そのうちで大体平均して民家さんに大体7,000円ぐらいは一人当たり払ってもらってやっていると。 そして、その残りの差額の中で保険があったり、他の経費があったりというのを賄っているわけです。だから、そこの限られた経費の中でやっていく中に、新たに観光協会が入るということは、もういまある業者は引いてもらって、そっくりそのまま観光協会がやるのか。それともいまある業者の間に観光協会が入っていって、経費を分担をしながら、業務を分担してやっていくのか。その辺については、ちょっと今後、課題が残る、議論が残る部分だと思いますので、その辺について市として把握できている部分、あるいはこうあるべきだという考える部分があれば、再度答弁をまずひとつお願いします。 もう一つ、最後は簡易宿泊所ですけれども、簡易宿泊所については、去年も実は代表質問で議論をしております。それで、平成15年に民泊事業が始まって、県としても、あるいは19年から入った市としても、やはりきちっとした子供たちの安全を守るためには、あるいは受入側の資質を上げるためには、やはりそういう資格をきちっと取ってもらおうというような方針であるということで去年、答弁をいただいております。ただ、ここに来ていろんな意見が分かれるのは、二つ議論があります。 まず一つは、従来の宿泊所、ホテルとのすみ分けという意味でどうなのかという議論、これは伊江島の話を聞くと、向こうは120~130件ぐらい登録農家がありますけれども、その中で簡易宿泊所を取る皆さんは30件以内ぐらいにしようとか、数を限定しているらしいです。 これは、どうしてもリピーターを引き受けたいという人のためには、修学旅行ではなくて、修学旅行に一度来て、また戻って来るという皆さんを引き受けたいという皆さんには、簡易宿泊所を取ってもいいんじゃないかということで取らせてもらっていると。 ただ、従来のホテルとか、民宿がありますので、そことのすみ分けという意味では、みんなに取ってもらうということはしませんよというような議論をしているようです。 ですから、直近の数字でいま簡易宿泊所が18件ということです。去年の市の方針としては、できれば、皆さんに取っていただくということなんですけれども、南城市として、その辺、去年同様にやっぱり民泊する人は、みんな簡易宿泊所に登録しなさいよというのに進めていくのかなというのは、既存のホテル、あるいは市外の宿泊所も含めて、そことの整合性、あるいは共存という意味では、少し課題が残るのかなと思っております。それが1点。 それからもう一つは、責任の問題です。実は、一昨年議論しましたけれども、東村を中心とした大宜味、国頭辺りでやっている小学生の受け入れ、農村を体験させようという事業の中では、あくまでもやっぱり簡易宿泊所ではなくて、農業、漁業を営む農村を小学生に体験してもらおうということなんです。 そういう意味では、簡易宿泊所を取ると、取るのは農家民泊ということで規制緩和がされて取りやすいですけれども、対外的に見ると民宿なんです。 そういう意味では、万が一事故があった場合の保険の問題が本当に農家と民宿事業者で同じでいいのか。保険者によっては、その辺を整理すべきじゃないかという議論もあるようです。 ですから、責任の部分で受入民家の方に登録をすれば、免許を取れば管理はしやすいんですけれども、責任の部分でかかってくる、義務の部分で、納税の義務は当然ですけれども、その辺で受入農家の方への責任や負担が増えるんじゃないかという意味では、あくまでもこの中高校生を相手にした体験滞在型の観光、この民泊については、体験に止めるべきじゃないかという議論も一方であります。 あくまでも農業を主とした、漁業を主とした人の家庭に体験というのを全面にあげようと。県は管理できないからきちっと登録しなさいという方針は出していますけれども、登録させると事業者になってしまうから、責任が多くなるという議論ですね、2点目は。その辺の議論について、南城市の中で方針があるのか、議論がされているのか。この辺について再質問としてお願いをします。 ◎市長(古謝景春)  大城憲幸議員の質問にお答えをいたします。これまで大城憲幸議員が縷々述べてきた内容の課題がもう行政では克服できないというようなことで観光協会の専門的な立場からそれをクリアしていくべきだということで観光協会の設立の意義というのは、そのことが最終的には含まれるということでございます。 これまで施設の指定管理につきましては、観光関連施設というのは、包含して観光協会に指定管理をしていただくということで、いま進めております。 それと、セーファの金銭的なものでございますけれども、あれは観光のできれば基金としてできる分は積み立てて、そして人件費に値する部分は、それは当然、観光協会にそれを賄う分を支出をするということで、基本的に考えております。 岬の部分については、まだまだ駐車場も足りないんですね。施設も、用地も買い上げなければいけないというようなことからしますと、こういったものから展開をしていく、そして斎場御嶽のまた保全すべき部分についても買い上げをしなければいけないというような状況がありますから、そういったものを活用しながら展開をしていくということで考えております。 それと、体制でございますけれども、収益事業というのは、これからいろんな形で考えられると思っております。いま道の駅構想も練っておりますが、これも24年度ぐらいを目途に作っていって、それをやっていくということで、この前の新聞報道の、昨日のおさかな企画もそういった展開を見ながらやっているということをひとつご理解をしていただきたいと。 いわゆる区別化を図っていかなければいけないということで考えております。他の地域がやっているようなものまねではなくて、本当にこの地に来れば、旬のものが食べられるというようなことも含めて、北と南を連携しながらやっていこうということもその取り組みでございます。それを観光協会の皆さんが担っていただくというようなことで考えております。 将来においては、そういう人の流れを作っていくということが大事でありますから、それをやっていくということでございます。 それと、いまの民泊の受入に関しましての大変重要な既存の業者との関わりでございますけれども、すぐに観光協会がやれるかというようなことで、いろんな議論をしておられますが、なかなか既得権等、また収益事業でありますから、難しいというのが実態であります。 まずは安全に受けられるような体制を構築するということが、まず観光協会に与えられた役割だと思っております。 そういったことで、安全安心に受け入れられる体制を作っていけば、自ずとこの旅行業界というのは、信頼あるところと契約をするということになるだろうと思っております。そういった構築をしているというのがいま観光協会の実態でございます。 そのためには、簡易宿泊所等に関する後援、指導も含めて、いま観光協会が中心になって市民の民泊との信頼関係を構築しているということが実態でありますから、そういったことを含めて今後進めていくということが大事であります。 これはどういったことかと申し上げますと、観光協会というのは営利を追及する場ではございませんから、市の活性化するために市民を守っていく、いわゆる経済を活性化させていく、観光振興を図っていく、そういう最大の目的がございますから、信頼度というのは厚いということでございますから、そういったことで市民との連携をしながら、協働のもとで観光振興を図っていくということが大事であると思っております。 先程の一番の事業所のこれまででいいのかというようなことで、責任問題が最終的には問題になってくるわけでありますから、これはしっかり観光協会が中心となって、保険制度も確立をしながら守っていくということをしないと、民泊が何か事故があったときに全部その責任を負わされるという形になると、大変なことになりますから、またそれと同時に、それを起こさせないということもずっと指導をしなければいけないということで、行政的な役割も含めて、観光協会が担っていくということでありますから、そういったことも含めて、私共、観光文化振興課も含めて、その観光協会のあり方というのを十分お互いあい連携しながら、今後の新たな展開につきましてもサポートをしていく、そういうことを取り組んでまいりたいと思っております。 大変、大きな課題を一つ一つクリアしなければいけない状況でありますから、そういった専門的な知識を私たちがコーディネートしていくということも含めて、いま検討されているわけでありますから、そういうことも念頭に入れながら、今後の新たな展開について、今日は観光協会の会長もいらしておられますので、ぜひ議論の中で、そういった方向性を定めていけるように頑張っていただきたいと思っております。 また、私共も専門的な見地も含めて、サポートをしてまいりたいと思っております。 ◆誠風会(大城憲幸議員)  すべてまとめて市長の方で答弁いただきましたけれども、1点確認の質問と、少しいまの聞いた限りでの個人的な部分も含めての意見だけを申し上げたいなと思っております。 まず1点は、セーファの件、3施設の部分については、そのままそっくり観光協会に指定管理をして、そこから発生する入場料についても観光協会に移るのかなと思ったんですが、いまの話としては、基金として設立をする。そして人件費の部分については、協会へということでしたけれども、もう少し詳しく、詳しくというか、市が基金を設立して、この約4,600万円から4,700万円のうちで、どんな形で配分をしていくのかというのがいま答弁できれば、1点お願いしたいなと思います。 それから意見ですけれども、大体、私が聞いている部分の方針、あるいは簡易宿泊所なんかについても去年、一昨年から基本的には取ってもらうという方針、それはあくまでも市長がずっと言っているように、命を預かる事業だから、安全安心を第一に考えた場合の体制を整備するという延長線上での方針としては、変わってないなというのが印象です。 ただ、先程も申し上げたように、やっぱり先駆者的にこれまで尽力していただいた業者さんとの関係がありますので、それについては、やはり変なトラブルにならないように誠意も尽くす中でスムーズな移行ができればいいと思いますし、そうは言っても間違いなく最優先すべきものは、子供たちの安全安心で非常に南城市としても可能性がある、沖縄県としても未来に向けても可能性がある、この同事業の成功ですので、それは念頭におきながら、スムーズな移行ができるような誠意ある取り組みをお願いしたいなと思いますので、今日の段階ではそれを2点目は要望として申し上げてお願いをします。1点目だけは答弁をお願いします。 ◎市長(古謝景春)  お答えをいたします。事務的な手法として、どうあるべきかということは申し上げますが、いまの状況で歳入は市が受け入れるということで、基金は財調も含めて、全部基金に積まれるわけですから、その分の係わる人件費については、協会の部分はその部分で賄うというようなことを考えております。 そういったことで、新たな展開につきましては、また、そういった補助も含めて考えていくということで、方向性を示そうと思っております。 これから私共の全体として、いまウェルサンピアの展開、統合医療、沖縄ウェルネス産業も含めて、いろんな形で動いておりますので、観光協会とまた私共の行政とまた市民の皆さんと一体となって、その方向性を定めていく時期だと思っております。 どちらが得するか、損するかではなくて、最大の目的は市民の生活のレベルを上げていくということが、その観光振興でありますから、そういったことも含めて、この責任の分担と言いますか、そういうことも含めてあい連携をしながら頑張ってまいりたいと思っています。 ○議長(照喜名智)  これで、本日の代表質問を終わります。 以上で、本日の日程は全部終了しました。 次回は、12月13日(月曜日)午前10時から本会議を開き、一般質問を行います。 本日は、これで散会します。          (散会 12時20分) 地方自治法第123条第2項の規定により署名する。      議長   照喜名 智      署名議員 屋冝宣勇      署名議員 仲村和則...